先日日米野球も終わり、今年のプロ野球も残すところ、「珍プレー好プレー」の発表のみとなった。今年メジャーではイチローの最高安打記録を筆頭に、日本人の活躍はめざましいものだった。日本のプロ野球も本業の野球以外で実にニュースな1年となったわけだが、そんなプロ野球の来年を占う戦いが昨日行われた。昨今では「自由獲得枠」なる制度でいまいち活気が無くなった「ドラフト会議」。即戦力となる有望選手はこの「自由獲得枠」を利用して、この「ドラフト会議」の前にほぼ意中の球団に内定する。しかし、今年は私の記憶する限りでは、あの西武の「松坂大輔」以来の超高校級選手が「ドラフト会議」の目玉で登場する。
この夏優勝こそ逃したが、その存在感はピカイチだった東北高校の「ダルビッシュ有」である。その実力のみならず、容姿もピカイチで獲得球団は女性ファンの増加が見込まれる。結果は今年「SHINJO」の活躍でプレイオフも存分に楽しませてくれた、北海道に拠点を移した「日ハム」である。くしくもこの夏の優勝旗がわたった北海道の大地が「ダルビッシュ有」を獲得した。
しかし、今回のドラフト会議はそんな「ダルビッシュ」を軽くノックアウトしてしまいそうなニュースが飛び込んできた。あの「阪神タイガース」がなんと15歳の少年を指名したのだ。15歳と言えば、甲子園を目指す「プロ野球」予備軍の年代である。そんな彼の名は「辻本賢人」。現在渡米中でアメリカはカリフォルニア州マタデー高に通う少年だ。遂にプロ野球にも「アンダー18」の波が押し寄せてきた。以前にも400勝投手の「金田正一」選手などが18歳以下でのプロデビューだったようだが、15歳というのはこれまででも一番若い。当然即戦力とはいかないまでも、プロ選手を相手に15歳の投手がどのくらいやれるのか見たい物である。とはいえ、140キロオーバーのスピードはその年齢から考えると、十分な逸材である。「球団再編成」といい、「楽天参入」といい、来年のプロ野球は見所満載である。メジャーに比べ、パワーダウンした感のある日本のプロ野球も来年は彼らの入団で更に面白くなりそうだ。二人には決してただの「客寄せパンダ」にはなってほしくないものである。
それにしてもかわいそうだったのは「ライブドア」。「あ〜たのとこ、ただのきっかけでしたから、残念!」といった感じですなあ。いつの日かまた「新規参入」に立候補してほしいものである。まだ、先の話であるが、来年は皆で日本プロ野球界を盛り上げようではないか。まだ、様々な問題は山積みだが2006年開催の「ワールドカップ ベースボール」に向けて選手と球団、そしてファンとが一体となって盛り上げていこう。もちろん、監督は元気になった「長島茂雄」で決まり。今度こそ、日本のチャンピオンと「長島」の胴上げを見たいですから…切腹しないけど。